過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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700: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/24(木) 23:09:52.23 ID:bmJudz08o

「ごめんなさいね。何とかできれば良いんだけど、上からの要請で妹達に実験投入用の調整を施さなければならないことになっているから。
 ……あなたも、小まめな調整が必要でしょう?
 今のところ、実験用の調整をした上で外の環境に長時間耐えうるだけの調整を施されているのはあなただけなのよ」

「いえ、お気になさらず。事情は分かっていますから、とミサカは理解を示します」

「……せめて、ネットワークに接続したまま遊びに行ってあげなさい。記憶を共有すれば、他の子たちも楽しめるはずよ」

「もちろんです。それでは失礼させて頂きます、とミサカは席を立ちます」

「ええ、いってらっしゃい。……そうそう、あの子は今例の上条君に会いに第七学区に行ってるから、もしかしたら会うかもね」

「……了解しました。お気遣いありがとうございます、とミサカは情報提供に感謝します」

御坂妹は最後に深々とお辞儀をすると、そのまま部屋を出て行った。
芳川はそんな彼女の後姿を眺めながら、空っぽの部屋の中、一人寂しくこう零す。

「……ごめんね」



―――――



遠くの方で、見覚えのあるツンツン頭が手を振りながら駆けてきている。
一方通行はその人影に向かって手を振り返すと、ちらりと時計塔を見やってから腕を組んで電灯のポールに寄り掛かった。

「わ、悪い! 今何時だ!?」

「待ち合わせ時間25秒前。ギリッギリ」

「せ、セーフ……」

ギリギリもギリギリで待ち合わせに間に合った上条は、安堵から大きなため息を吐いた。
学校からここまでずっと走って来たのか、かなり激しく息切れしている。

「つゥか、テストどうだったンだ?」

一方通行がそう尋ねた途端、肩で息をしていた上条が突然硬直する。
彼はそれだけでなんとなく答えを悟ったが、顔を上げて凄まじい遠い目をした上条を見て何かもう色々諦めた。

「燃え尽きた……、真っ白にな……」

「まァ大体想像どォりだな。あと元ネタを良く知りもしねェ癖に真似すンな」

「どうもすみません……。あんなに勉強見て貰ったのに」



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