過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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752: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/04/05(火) 20:12:44.40 ID:dnwRI0/9o

言いながら、女の子が初春にぬいぐるみを手渡そうとした、
途端。
突然ぬいぐるみが、不自然に収縮し始めた。

「ッ!!?」

それを見た初春は何かを直感し、ぬいぐるみを女の子から奪い取って遠くに放り投げる。
ぽかんとしている女の子を庇うようにして抱きかかえ、初春は叫んだ。

「逃げて下さい! あれが爆弾です!!」

ぬいぐるみが、メキメキと音を立てながら収縮していく。
もう数秒ももたない。逃げる時間など、無い。

(超電磁砲で爆弾ごとッ!)

美琴がポケットに手を突っ込み、超電磁砲用のコインを取り出そうとする。
しかし焦ってしまったからか、彼女が取り出そうとしたコインはポケットから零れ落ちてしまった。

(ま、ず)

チャリン、とコインが床の上を跳ねる音が響く。
高速で収縮していくぬいぐるみは、もう殆どただの球体のようになってしまっていた。

(間に合―――)

爆音が轟いた。



―――――



セブンスミスト前の大通りは、騒然としていた。
つい先程に起きた大爆発にも関わらず、大勢の野次馬がひしめきあって目の前の惨状について語り合っている。
現場に到着した風紀委員が彼らを退避させようと頑張っていたが、なかなか難航しそうだった。

「例の連続爆破テロだって!」

「逃げ遅れた人がまだ中にいたみたいだぞ」

「風紀委員の子を見たって……」

皆が皆、好き勝手に事件について話し合っている。
それ程までに、爆発は大規模なものだったのだ。
建物自体が倒壊していないのが奇跡とさえ思えるほどの大爆発。爆破された階には大きな穴が開き、その中身は真っ黒に焼け焦げている。
外から見ただけでも、中にいた人間が助からないことなど明白だった。



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