過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
1- 20
786: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/04/11(月) 21:36:21.26 ID:qiiDIWEBo

『オイ、良く見りゃアレ常盤台の制服じゃねえか。意外と良い金ヅルになるかもしんねーぜ』

『ほう……』

そして不良は下卑た笑みを浮かべると、美琴に突っ掛かっていた男を押し退けて前に出てきた。
優柔不断なこの男では、落としたところで埒が明かないと思っていた美琴は密かに安堵する。

『こんなとこで泣かれてもメンドクセー、金額次第で教えてやるよ』

『お、オウ』

(やった!!)

美琴は一瞬とても悪い顔をしたが、別のことに気を取られている不良たちはそんな彼女に気付かない。
これで本当に幻想御手についての情報が手に入るのなら安いものだと思い、美琴は懐から財布を取り出そうとする。
しかし彼女がその中からお金を取り出そうとしたまさにその時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

『これこれ童子ども』

「……ン? この声……」

この場で聞こえてくる筈のない声に、一方通行は首を傾げる。
不審に思って美琴のいる方向を振り返ってみて、……彼は唖然とした。

『あー? 何だテメェは』

『よってたかって女の子の財布を狙うんじゃありません』

「……嘘だろ?」

薄幸そうなツンツン頭の少年。
上条当麻がそこにいた。



―――――



大騒ぎしながら出て行った上条と美琴と不良グループを見送った一方通行は、とにかく呆然とすることしかできなかった。
尚、白井は相変わらず彼の隣でぐったりとしている。
取りあえず一方通行はコーヒーを一口飲んで平静を取り戻すと、ゆっくりと口を開く。

「白井、動けそうか?」

「…………取りあえず生きてますの」

「追うぞ。あれじゃ大惨事になりかねねェ。不良の方が」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1072.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice