過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/14(木) 22:00:39.26 ID:yDtrAmgPo
「伝染病、とかなんですか?」
「いえ。ウィルスは検出されていませんし、関係者の二次感染も起きていないのでその可能性は低いと考えています。
……ただ、こうなった以上は何か共通の原因が必ずあるはずです」
説明してくれている医者の顔も、やつれている。
きっと昏睡状態の患者たちに出来る限りの手を尽くして、その上で何の効果も見込めなかったことに絶望しているのだろう。
精神的にも、かなり参っている筈だ。
そんな医者の心情を思って、美琴も苦しそうな顔をする。
「ねえ黒子、まさかこれも幻想御手が……?」
「……最初は、そう睨まれていましたわ。ですが今は……」
「?」
「確かに、昏睡状態に陥った患者の殆どは幻想御手使用者でした。ですが幻想御手を使用した形跡の無い人間も中にいるのです」
「それじゃ、幻想御手は関係ないってこと?」
「いえ、そうは言い切れませんわ。幻想御手を使用した痕跡を上手く隠しただけ、という可能性もありますし。ただ……」
「ただ?」
美琴が聞き返すと、白井は少し困ったような顔をした。
恐らく風紀委員の機密事項で、おいそれと一般人に話して良いようなことではないのだろう。
しかし白井は少し躊躇った末に、美琴は信頼できると判断したのかゆっくりと口を開く。
「……ただ、幻想御手を使用した痕跡の無い患者は全員それなりにレベルの高い能力者なのです。大能力者が殆ど、でしょうか」
「大能力者が? ……どういうことなのかしら」
「さあ……、今のところは情報不足なので何とも……」
患者の中には本当にただの犠牲者でしかない人間も多いので、無茶な家宅捜索などはできないのだ。
警備員はともかく、風紀委員の権限には限界がある。
それに確証もないので、個人的にもあまり強硬手段をとりたくはなかった。
「……ですが、仮にそうだとするなら事態は深刻ですわね」
「うん……」
美琴の返事にも元気がない。
すると、そんなこそこそ話を聞いていなかったらしい医者が唐突に声を上げた。
「木山先生! ご到着されたんですね」
「?」
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