過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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[sage saga]
2010/10/24(日) 16:14:16.04 ID:lnwWc/Yo
上条の説明に、医者は合点がいったような顔をした。
……と言うことは、まさか不良に絡まれたときに頭を強く殴られるか何かして記憶を失ってしまった、ということなのだろうか。
上条が考えたことをそのまま医者に伝えると、医者は左右に首を振った。
「いや、それはないね? ちょっと機械で検査をしてみたけど、頭部を強打したことによる記憶喪失ではなかったよ」
記憶喪失と言えば頭を打って……というイメージがあったので、この医者の答えに上条は少し驚いた。
原因を聞いてみたかったが、どうやらこちらは少年から直接口止めされているらしく、医者は申し訳無さそうにその旨を伝えてきた。
それにしてもすべての記憶を失くしてしまうなんて、まるで想像することもできない。
それでもお人好しの上条は、きっと途轍もなく不安なんだろうなと思った。
上条たちはあの少年の知り合いではないから記憶についてはどうしてやることもできないが、何とかして力になってやりたいと思った。
「話を聞くに、君達はあの子とは面識がないみたいだけど、あの子に関して何か覚えていることはないかな?」
「すみません、何も……。すごく目立つ容姿だけど、今まで一度も街で見かけたことがないし……。
……あれ。先生、そう言えばあの人の名前はなんて言うんですか?」
「……それが、自分の名前も覚えていないみたいだね?
ただ自分に関する情報として『一方通行』という単語だけは覚えているようだったから、とりあえずそう呼んでいるけどね?」
「アクセラレータ? 加速装置のこと? それが何の関係があるのかしら」
「いや。『一方通行』と書いて『アクセラレータ』と読むみたいだね? 多分、能力名か何かだろう」
「能力名……? そんな能力、聞いたこともないわ」
恐らくは「アンタは知ってる?」という意味なのだろう、上条は美琴に見つめられたが何も言わずに首を振った。
学園都市の第三位である美琴も知らないような能力を、無能力者の上条が知っているわけがない。
「もしくは警備員や風紀委員みたいな組織の名前? あるいは計画とか研究とか。
そうだ、警備員に頼んで書庫で調べてもらったら良いんじゃ……」
「それが、本人が頑なに警備員や風紀委員に相談することを拒んでね? 理由も教えてくれないから、困っているんだよ」
「うぐ、それは難しいな……」
「あ。そしたら私、風紀委員に知り合いがいるのであの人のことは伏せて『一方通行』について調べられると思います。
それなら良いですよね?」
「そこは本人に訊いてもらわないとね? もうだいぶ良くなってるし、会ってみるかい?」
当然、こうなってしまったことをあの少年に謝らなければならない。
二人は迷うことなくそれを了承すると、医者に続いて例の病室に入っていった。
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