過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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925: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/05(木) 23:35:36.35 ID:W4jEtkTQo

「ッ!?」

一方通行は駆動鎧を止めるべく即座に駆けて行ったが、間に合わない。
超電磁砲が、絹旗に向かって放たれる。

「絹旗ァ!」

叫ぶと、漸く駆動鎧を一体片付けた絹旗が振り返り、気付いた。
だが、もう既に何もかもが手遅れ。
放たれた超電磁砲は、彼女の肩に直撃してその小さな身体を吹き飛ばした。

だあん、という耳を覆いたくなるような音と共に絹旗の身体が地面に叩き付けられる。
辛うじて意識はあるのかほんの僅かだけ動いてはいるが、あの状態ではとてもではないが次の超電磁砲など回避できない。
一方通行は駆けながら彼女を撃った駆動鎧に容赦なく拳を振り下ろし、操縦者を一切考慮せずに完全に破壊する。
残り一体。

だがそこで、追い打ちとばかりに絹旗が相手にする筈だった駆動鎧が彼女に超電磁砲の砲口を向けた。
先程の絹旗の言葉が蘇る。最悪の結末が脳裏を過ぎった。

(間に、合え)

一方通行が、絹旗に向かって手を伸ばす。
あと少し。
絹旗の手を掴んで引き寄せることが、できれば。

しかし。
無情にも、超電磁砲はそれよりも早く放たれる。
だが、照準は絹旗ではなかった。
それは、ある意味では幸運だったのかもしれない。

けれど彼女の代わりに狙われたのは、一方通行だった。



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