過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/05/14(土) 20:24:35.94 ID:SfnEmynoo
「どうかなさいましたか? とミサカは微妙な反応のお姉様の顔を覗き込みます」
「ううん、何でもないわ。でも、こんなところでお金なんか集まるの?」
「もちろんです。少しは噂を耳にしませんか?
最近、第七学区の路地裏にマネーカードが隠されていることがあるそうです、とミサカは路地裏の秘密を明かします」
「なるほど。さっきから異常に人と擦れ違うのにはそォいう事情があったのか」
先程擦れ違った二人のことを思い出しながら、一方通行は納得したように言う。
すると、ミサカ13577号が懐から大量の封筒を取り出してそれを自慢げに美琴たちに見せ付けてきた。
「ご覧ください。これがミサカの発見したマネーカードです、とミサカは無い胸を張ります」
「無い胸言うな。まあそれはともかく、すごい数ね。いくらくらいなのかしら」
「下は千円から上は五万円を超えるものまでありますので……、ざっと二十万程度と言ったところでしょうか、とミサカは概算します」
「二十ッ……!? いったい誰がそんなにばら撒いてるのよ!?」
「すげェ金持ちだってことだけは間違いねェな。勿体ねェ……」
上条なら一体それだけのお金で何日生活できるだろう、なんて下らないことに思いを馳せる。
とにかく、二十万と言うのはそれ程の大金なのだ。
誰が何の為にこんなことをしているのだろう。
「それにしてもすごい金額。それなら欲しいものってのも買えるんじゃない?」
「買えることは買えますが……、これでは一つしか買うことができないのです、とミサカは肩を落とします」
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