過去ログ - 黒子「おまじない……?」
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1:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
2010/11/23(火) 15:57:20.61 ID:QAMcOFU0
 とある秋の日の夜――
 夕暮れあたりから曇天の雲が多い尽くし、今ではすっかり空は泣き出していた。
 そんな空模様にも関係なく、学園都市内の学校は、数日後に迫った一端覧祭の準備の追い込みに追われている。
 ここ、柵川中学校でも例外ではなかった。

 初春「やっと終わりましたね。お疲れ様ですー」

 佐天「初春もお疲れー。うわっ、もうこんな時間だよ」

 時計はすでに19時を回っていた。
 気が付くと、教室に残っているのは初春と佐天のみ。
 一端覧祭の開催前日ならともかく、まだ日に余裕があるのか、クラスの生徒は彼女らを残して既に帰っていた。
 最後の後片付けの当番が彼女ら二人ということで、この時間まで残っていたのだった。

 佐天「しっかし、いろいろ小道具を作るのはいいんだけどさー、せめてある程度片付けてから帰ってくれないかな」

 初春「でも、佐天さんだって、昨日は散々散らかして帰ったじゃないですか。人のことは言えないですよね」

 佐天「それは、そうだけどさ……それより、ジャッジメントの方は大丈夫?」

 初春「今日は準備ということで休みになっていますから。支部に顔を出さなくちゃダメなら、残っていませんよ。佐天さんに後は全部お願いするところですね」

 佐天「えー、それはひどいよー。あんな量を一人でやるなんて、真夜中になっても終われないって」

 初春「自業自得ってやつです。それより……雨がひどくなってきましたね」

 外を見ると、いつの間にか雨は本降りになっていた。
 降りしきる音が、教室の中にも響き渡っている。

 佐天「マジでやばいって。今日傘持ってきてないし。どうしよう」

 初春「私も持ってきていませんし。雨がましになるまで待つしかないようですね」

 佐天「困っちゃうなー。その間、ずーっと待ちぼうけなわけ? 何もすることないしさー」

 初春「うーん……あっ、だったら丁度いいものがありますよ。この間、ネットでたまたま見つけてきたのですけど……」

 話しながら、初春が鞄の中をまさぐっていたとき、教室の扉が勢いよく開く。


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