146: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:20:38.66 ID:k5.pryY0
……ギイ……
147: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:21:39.93 ID:k5.pryY0
――それは一対の上履き。
個室の前に整然とおかれていた。
148: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:22:17.82 ID:k5.pryY0
黒子「……なんて……こと……」
目の前に広がった――扉が当たった物の正体に、
全身を小刻みに震わせながら、ただ眺めることしかできなかった。
149: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:23:34.24 ID:k5.pryY0
黒子「…………」
150: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:24:09.33 ID:k5.pryY0
黒子(……如月学園高等部2-9 篠原世以子……)
生徒証にあった写真にある顔は、確かに目の前で絶命した少女のものだった。
写っているかわいらしい顔が……先程見た現状と対比すると、痛ましく思えてくる。
151: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:24:49.54 ID:k5.pryY0
黒子(お姉さまは……結局いませんでしたの……)
肩を落として、遺体のほうに向き直る。
152: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:26:02.65 ID:k5.pryY0
黒子(……しかし……どこか腑に落ちませんの……)
ゆっくりと階段のステップを踏みしめながら、先程まであったことを頭の中で整理する。
黒子(悲鳴は確かにこのフロアから聞こえたのに……いなかった)
153: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:27:05.78 ID:k5.pryY0
甲高い少女の悲鳴が階下から聞こえた。
少なくとも知っている人物のものではないのだが……。
154: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:28:17.23 ID:k5.pryY0
黒子(――!!)
すかさず、階段を駆け下り、左へ伸びる廊下へと進む。
廊下の奥には人の姿は無い。
また――駆け足の音はおろか、足音もしない。
155: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:29:10.71 ID:k5.pryY0
??「ひっ……だ、誰?」
突如、中から少女の声がした。
思わず黒子も体をびくつかせる。
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