159: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:35:11.63 ID:k5.pryY0
美琴(……ロウソクかな……これ)
160: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:35:37.77 ID:k5.pryY0
――所々が朽ちて崩れかけている……木張りの天井。
161: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:36:15.31 ID:k5.pryY0
美琴「ち、ちょっと……ここは……学校!?」
ロウソクの淡い炎に照らし出されたのは、確かに学校そのものの風景。
椅子や机の大きさからして……どこかの小学校のようだ。
162: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:37:17.72 ID:k5.pryY0
頭蓋骨からわずかに伸びた長い髪の毛……
何より、骨格模型などで見た似たような形。
163: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:37:46.23 ID:k5.pryY0
美琴「一体何なのよ、ここは!?」
その骨小片から目を離そうとしたとき……床に文字が刻まれているのが見えた。
この遺体の主が、死に際に書いたものだろうか。
文字の最後のあたりに、指のものらしき骨小片が散らばっている。
164: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:38:28.46 ID:k5.pryY0
美琴(昭和!?思いっきり昔のやつじゃない)
新聞の上面に書かれた日付の年号に愕然とする。
もっとも、詳しい年や日付はかすれて読めなかったが。
165: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:39:33.54 ID:k5.pryY0
美琴(――!!)
扉が閉められる音が耳に入った。
ふと、その方を見ると……教室の扉が閉まっていた。
166: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:40:07.75 ID:k5.pryY0
美琴(…………)
やがて、窓からも手を離すと……一瞬体から力を抜き……
……一気に肩を震わせた。
167: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:40:36.88 ID:k5.pryY0
美琴「はぁ……はぁ……」
肩で息をしながら、ロウソクのところまで歩き出す。
そして、再び指から火花を散らし、ロウソクに火を灯す。
168: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:41:06.00 ID:k5.pryY0
169: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/19(日) 17:42:32.31 ID:k5.pryY0
周囲の空気を切り裂くような、少女の悲鳴。
それは――美琴にとっては聞き覚えのある声。
1002Res/516.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。