313: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:50:45.24 ID:RwKi7YBx0
美琴「これは……この子の書いた遺書……ってこと……?」
初春「そのようですね。でも、かわいそうです……」
314: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:51:22.05 ID:RwKi7YBx0
美琴「こんなところ私だって早く出たい。でも……あの二人だって、ここに迷い込んでいる可能性が高いでしょ。だけど、見つからない」
初春「ええ、そうです。ひょっとしたら違う次元の空間にいて……そうだとすると、会うことはできないと思います」
315: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:51:51.97 ID:RwKi7YBx0
『……しゅきをのこすぼくのては、
ちにまみれているきがする。
316: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:52:39.28 ID:RwKi7YBx0
美琴「……ううっ……」
読んでいるうちに嘔吐感を覚える。
メモをはらりと床に落とし、喉元から熱いものが込みあがってくるのをなんとか抑えようと必死になっていた。
317: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:53:11.36 ID:RwKi7YBx0
318: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:53:50.73 ID:RwKi7YBx0
初春「…………」
何も言わず、顔を強張らせたまま……ただ、上を眺めているばかり。
息は……だんだん落ち着いてきている様子だった。
319: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:54:27.24 ID:RwKi7YBx0
初春「ええ。さっき読むなといったのもこんな内容だったのですか」
美琴「ええ……そうよ」
320: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:54:55.64 ID:RwKi7YBx0
美琴「とにかく先へ行きましょ。ここでじっとしていても始まらない」
初春「そうですね。早くいきましょう」
321: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:55:23.57 ID:RwKi7YBx0
322: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/01/19(水) 21:56:21.29 ID:RwKi7YBx0
廊下を奥へと進むと、下へと降りる階段があった。
所々が抜け落ちているが、完全に通れないぐらいになっているには至っていない。
恐る恐る、朽ちた木のステップに足をかける。
1002Res/516.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。