513: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:05:44.58 ID:wnfje7u10
美琴「まだアレの同類がいたなんて……まいったわね」
初春「それより……あの子、襲われているみたいですよ」
514: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:06:11.81 ID:wnfje7u10
美琴「ま、まずい。気づかれた」
初春「引き返すにしても、さっきのも追いかけてくることでしょうし……挟み撃ちですよ、これじゃあ」
515: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:06:53.17 ID:wnfje7u10
美琴「私が囮になる。アイツをおびき寄せて、先の建物のどこかへ引き離すから、初春さんは後から追いかけてきて」
初春「み、御坂さん。そんなの無茶苦茶すぎます」
516: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:07:33.26 ID:wnfje7u10
美琴「それに……あの子も何とかしてあげなきゃ……」
初春「そうですね。御坂さん、無理はしないでくださいね」
517: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:08:07.52 ID:wnfje7u10
518: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:08:42.77 ID:wnfje7u10
??「……わたびのめだまあああ!!」
"ソレ"は横をすり抜けた美琴のほうへと向きを変えると、怒り狂った声を上げた。
そのまま、美琴の後を追いかけだす。
519: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:09:11.67 ID:wnfje7u10
520: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:09:43.82 ID:wnfje7u10
美琴「な、なんなのよ、ここ。すごく空気が重いというか……」
建物の中の空気は、先ほどいた建物と比べて――はるかに澱んでいて、重苦しかった。
かび臭くて埃っぽいことには変わりが無いのだが。
521: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:10:12.01 ID:wnfje7u10
美琴「で、アイツを撒いたのはいいのだけどさ……」
一旦言葉を切って、周囲を眺め回す。
今いるのは、玄関ホールから左手に伸びる廊下の突き当たり。
522: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:10:51.62 ID:wnfje7u10
初春「……何か重苦しくて……頭も痛いです……ハァ……ハァ……」
別館の玄関ホールにて――初春はその場にうずくまり、息苦しそうにしていた。
時折頭を強く締め付ける感覚までするものだから、たまったものではなかった。
523: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/09(水) 05:11:18.45 ID:wnfje7u10
初春「ど、どうなっているのですか?まったく動かないです!!」
ドアはいくら力を加えても、びくともしなかった。
力加減という問題ではなく――まるで壁に固定されているかのように、わずかなりとも動かない。
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