927: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:11:16.96 ID:YctSisQV0
黒子(ん?何か痛い……)
左足にジンジンと痛みが走る。
何気なく、それを覗き込んでみると。
928: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:12:59.98 ID:YctSisQV0
黒子「まあ、すぐに傷は治るでしょうから。こんなの大したことないですの」
あゆみ「大したことありすぎよ!!」
929: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:13:32.39 ID:YctSisQV0
が、すかさず心の中にしまう。
あゆみは既にクラスメートの死を見てきているのだった。
それも目の前で。
930: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:14:07.33 ID:YctSisQV0
黒子(何ですの……習字みたいですけど……)
貼り紙は全部で8枚。
いずれも、かなり黄ばんでいて、端がほころんでいたり、破れかかっていたりしていた。
931: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:14:35.19 ID:YctSisQV0
あゆみ「……ごめん。取り乱しちゃったみたい」
いつの間にか泣き止んだのか、涙は止まっていた。
ただ、周りを真っ赤に腫らした目で、黒子をじっと見つめている。
932: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:16:01.38 ID:YctSisQV0
あゆみの手を取り、朽ちた廊下を恐る恐る踏みしめていった。
933: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:16:27.39 ID:YctSisQV0
あゆみ「ここに寄っていい?」
黒子「どうかしましたの?」
934: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:16:55.52 ID:YctSisQV0
教室の中は、照明が一切灯っていなく、闇に閉ざされていた。
手にしたロウソクの炎で、室内がうっすらと照らされる。
が――人の気配は、まったくといっていいほど無い。
935: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:17:48.12 ID:YctSisQV0
936: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2011/05/15(日) 21:18:59.53 ID:YctSisQV0
あゆみ「返事……書かれていない……誰も来ていないのかな……」
黒子「そのようですわね。足を踏み入れた形跡すらなさそうですの」
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