198:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:00:46.32 ID:SVOiBc3o0
「え?ちょっと…どういう事?意味が分からないわよ…?」
(実験…?阻止…?しかも私じゃどうにも出来ない事…?)
美琴はギョロ目の女に更に詳しく話しを聞き出そうとするが女は机の引き出しにある冊子に火をつけるとそのままどこかに消えていった。
199:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:01:14.73 ID:SVOiBc3o0
薄明るい研究所のライトに照らされてぱっくりと口の開いた培養器は今にも何か出て来るような気配を彼女に感じさせた。
(な、なによここ…製薬会社にこんなに大きな培養器がなんで…?)
200:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:01:53.01 ID:SVOiBc3o0
――八月十五日
美琴は以前風気委員の仕事で知り合った子供達と一緒に街を歩いていた。
その時、不意にキィィィー…と言いしれぬ感覚を感じ取った。
201:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:02:19.91 ID:SVOiBc3o0
どこの誰が彼女を作ったのだとか、何の為に作られたのか。
それらの事を美琴はクローンに聞いてみるが機密事項の様で、何も言えない。
ついに業を煮やした美琴はぐいとクローンの腕を引っ張った。
202:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:02:46.31 ID:SVOiBc3o0
すっかり日はくれてしまった。
美琴はクローンの後を追いかけ(半ば遊ぶような形になったが)ていたが結局彼女の製造者はそれにかんする情報は全く得られなかった。
「ちょっと…いつになったら帰るつもりなのよ」
203:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:03:16.02 ID:SVOiBc3o0
カラン…
ポケットから何かを落とす。缶バッチだ。
204:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:03:54.28 ID:SVOiBc3o0
「こんな幼稚なセンスなんて…素体のセンスの無さにミサカは動揺を隠せません」
「じゃ…じゃぁ返しなさいよ…」
(クッソ…自分のクローンにもセンスを否定されるなんて…!)
205:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:04:21.01 ID:SVOiBc3o0
(結局実験の事は何も聞けなかったなぁ…)
クローンは時間がきたとかなんとか言って立川駅のロッカーに向かっていってしまった。
美琴は寮監にばれないようにどうやって帰ろうか、と考えながら街を一人歩いていた。
206:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:04:49.26 ID:SVOiBc3o0
『なんだかよくわかりませんねぇ…妹達を運用したレベル6への進化法…なんですかね、コレ。一応御坂さんにも送信しますね』
「妹達を運用…?」
207:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/25(火) 15:05:17.33 ID:SVOiBc3o0
『絶対能力進化法(レベル6)』
『学園都市には七人のレベル5が存在するが……レベル6にたどり着ける者は一名のみと判断した』
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