325:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:09:05.31 ID:iSm8z8mn0
「ここね…中枢は」
美琴は疲労でパンパンになった脚を引きずりながらもSプロセッサ社の中枢であるコンピュータールームに到着した。
フレンダの残していった人形の最後の一個を起爆させる。セムテックスは轟音を響かせ、パソコンの機器を吹き飛ばしていった。
そしてさらに念の為にそれらの機器を電撃でショートさせる。
(よし…後はあの女にとどめをさして…)
どす黒い感情が美琴の中でうごめく。
しかし、彼女は思った。
相手を倒すことはできても、殺す事が出来るのだろうか、と。
(殺せるかしら…?私に)
美琴は逡巡する。
果たして自分に人殺しという最低最悪な行為が出来るのだろうか。
人の生涯をいきなり断ち切る行為。それは自分がやられて最も納得できない行為ではないか。
ふと美琴はいつもいる四人組を思い出す。
(黒子、初春さん、佐天さん…みんな、私がこんな事してるって知ったらどう思うんだろう?)
美琴はよく遊ぶ友人たちの事を考えた。
(そんな事したら…私…)
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