349:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:45:09.92 ID:iSm8z8mn0
元々姉を探すためだけに、ちょっとだけ人よりも銃器や爆薬の扱いに長けているからといった理由で興味本位で投じたこの世界。
(お姉ちゃん…いつになったら見つかるんだろう)
一度はあきらめかけていた姉に会いたい、という期待が再び発露する。
もうこの学園都市にいないかもしれない。それはわからない。
「はぁ…お姉ちゃん…会いたいなぁ」
ぼんやりとつぶやく。
「なにしてるんだろう…?」
キィ…バスルームのドアが開く。
風呂から出た滝壺だった。どうやら外に声が漏れていたようだ。
「フレンダ?どうしたの?何か聞こえたけど」
「あ、いや、なんでもないって訳よ…」
「そう…」
しばらく沈黙が支配する。
ぴちょんとバスルームについている蛇口から水滴が滴り落ちていく。
滝壺は裸のまま、フレンダの事をじっと見つめる。
「……そっか。わかった」
(聞こえてたよ、フレンダ)
「あ、私もでるからさ…滝壺、体拭いたらタオルこっちによこしてちょーだい」
「はーい」
「なんかお腹減ったね、滝壺」
「うん」
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