355:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:50:30.84 ID:iSm8z8mn0
「麦野?大丈夫か?」
「平気じゃないから叫んだんでしょうが…!」
半ば浜面に裂傷の痛みをぶつけてきそうな雰囲気だったが、さすがにそれは辞めた様だった。
ティッシュを持ちながらマキロンを染み込ませ、それをこめかみのあたりにあてがおうとして何度も辞める麦野の素振りがなんだかたまらなく愛おしかった。
そして、浜面は気付いた時には後ろから麦野の事を抱きしめていた。
「は、浜面?何よいきなり」
「さっきの質問の答え、聞きてぇ」
「付き合ってるかどうかのやつ?」
浜面は麦野の問いに「あぁ」と小さく耳元で囁く。
「俺は麦野の事が好きだ」
その言葉に後ろから抱かれている状態の麦野はびくりと方を震わせる。
「いっつもいっつもセックスしてる時からずっと言ってるわよね、浜面」
「あぁ、そうだな」
「じゃ、私の答え…」
洗面所に貼られている三面鏡。
浜面は三面鏡に映り込んだ麦野と自分の姿を見る。
ちょうどその時、麦野と目が合う。
「私も…あんたの事大好きだよ…?」
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