366:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 01:49:01.43 ID:WUoUVnwX0
滝壺の質問にフレンダは動揺する。
彼女の風呂での独り言はどうやら滝壺の耳に届いていたようだ。
「…ま、そんなところかな」
「いるんだ、お姉ちゃん」
「…うん、まぁね…私以上にテンション高い人だったけど…一体何してるんだか」
フレンダは「ははは」と笑ってごまかして話を終わらせようとするが滝壺は真剣なまなざしでフレンダを見つめている。
「どこにいるかわからないの?」
「…うん」
「なんかごめん…失礼なこと聞いちゃったかな?」
「あ、良いよ!気にしてないから…!ははは…」
フレンダはソファで隣に座っている滝壺を見る。
ちょっとションボリしている様に見える。
そこまでおち込む必要はないのに、とフレンダは思ったが反面、親身に気にしてれてちょっと嬉しかった。
そして、そんな滝壺が姉の様に見えた。
かつての姉の温かいぬくもりを古い記憶の断片から思い出させてくれそうな気がした。
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