367:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:01:46.41 ID:WUoUVnwX0
「ねぇ…滝壺、アイテム辞めたいって思ったことある?」
「…いきなりどうしたの?」
「いや…あはは…暗部で長いこと戦ってると、いつ死ぬとも知れないじゃない?」
フレンダは今回の施設防衛戦では使用したアキュラシー・インターナショナルAWSをちらと見る。
あの弾丸で何人の敵…いや、何人の人を殺しただろうか。
暗部にはいったころは殺害した人数を地中海戦線のドイツ軍の88よろしく、銃身にペイントしていたが、途中で馬鹿らしくなり辞めた。
その銃身はどこかに捨てた。
戦功を誇る事よりも一回の戦闘に生きて帰ってくることの方が偉大な事だと思ったから。
生き抜くために他者の人生を奪うという最低な行為をしている事はわかっている。
私が行くのは地獄って訳よ、と自分の心に彼女は語りかける。
それでもわがままで傲慢だと言われるかもしれないが、彼女は自分の命が何より惜しかった。
「自分が沢山の人の人生奪っといて言うのもなんだけどさ…結局私は命が惜しいって訳よ」
「姉に会いたいっていう願望がある。殺されていった人にも、もしかしたらそういった願望はあったかもね…」
フレンダは自嘲気味につぶやき、天井を見上げる。
「私は人の人生奪って、それで生かされている。それだけで飽き足らずに、自分の幸せを追求しようとしてる…」
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