426:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/08(火) 23:15:36.64 ID:4/Yp8CWbo
――とある雑木林(初春と佐天が宿題をして数日後)
「はい、今日の任務終了って訳よ」
(あっついわねー…猛暑ね…)
フレンダは学園都市の雑木林で暗部の任務を終えた事を麦野に携帯電話越しに伝え、リラックスする。
拳銃、シグザウエルP.228を腰のガン・ホルスターに収納しながらつぶやく。
彼女の足下にふと視線を転じてみると、ぼてりと男性が寝そべっている。
どうやら彼はフレンダに麻酔弾で眠らせられた様だ。
『はい、お疲れ、今浜面そっちにむかってるからぁ。電話の女に連絡しとくねー』
アイテムのリーダー麦野の声が受話器越しに、フレンダの耳朶を打つ。
彼女は「了解」と麦野に任務の終了報告を済まし、雑木林の木陰に身を寄せる。
木と木の合間から差し込む夏の光はまるでフレンダを焼き殺そうとしているかの様。
そんな、さながら殺人光線に耐えかねて、彼女は休息を取ろうと考えたのだった。
(ったく夏はやだねぇ…ってか夏に外に出るのがヤダ。暑すぎ)
任務の内容と言うよりも、任務を遂行する環境―即ち天候―がフレンダの集中力を根こそぎ奪っていった。
今回の任務も無事に終了したとはいえ、やはり極端な暑さは集中力が鈍るということもあり、彼女にとってかなりネックなのだそうだ。
地理的に言えば、学園都市は日本国の東京都西部の盆地に位置している。
盆地は熱気が滞留し、うだる様な暑さが形成されるのだ。
フレンダは服の胸元のあたりをパタパタとさせながら熱気から逃れようとするが、余計に汗が滴り落ちてくるので辞めた。
そしてぼんやりとここ最近の生活を思い返してみる。
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