427:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/08(火) 23:22:57.99 ID:4/Yp8CWbo
そんなフレンダの思索にふと浮かんでくるのは、滝壺理后だった。
(最近、夜、滝壺とばっかいるなぁ…)
超電磁砲との激闘を繰り広げ、約一週間ほど。
それ以後、フレンダは仕事が終わったり、仕事が無い日もなにかとアイテムの共同アジトに身を寄せていた。
何故なら、同じアイテムの構成員、滝壺がそこにいるから。
彼女は別に百合だとか、レズビアンだとか、そういう気質があるわけではない。
超電磁砲と戦い戦線離脱して滝壺とともにアジトに帰った時だ。
(あん時に不意に感じたのよねぇ…お姉ちゃんっぽいんなぁって…)
フレンダは共同アジトのベッドで不意に滝壺に姉のぬくもりを感じた。
雰囲気も性格も全く違う滝壺と彼女の姉。
しかし、暖かくフレンダを包み込む様なぬくもりが二人にはあった。
その夜以降、フレンダはアイテムのみんなには秘密でいつも滝壺に甘えていた。
(今日も滝壺暇だったら甘えちゃおうかなぁ…)
イタズラとかそんな気は彼女には全くなかった。
ただ、純粋に甘えたい、フレンダは姉であるステファニーの姿を滝壺に見いだしていた。
滝壺も滝壺で甘えてくるフレンダをとがめることも否定をする事もせず、ただ「いいよ」と彼女の要望に付き合っている。
滝壺の純粋な優しさにフレンダも安心して身を預けていたのだった。
(我ながら…バカよねぇ…今更ながらお姉ちゃんのぬくもりだなんだって…そりゃ、会いたいけどさぁ…)
実際どこにいるかもわからないし、と悲観的な思考に陥るフレンダ。
いつまでも滝壺に甘えてちゃダメだ、とフレンダは自分に喝を入れる。
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