464:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:53:52.41 ID:ofO3IuS6o
元々、フレンダは自分より年上の女性を想像していた。
任務を伝達する時も結構たタメ口だったし、能天気な感じがしたから。
しかし、今日偶然会ってみれば自分よりもいくつか年下のまだ中学生になって間もないあどけない少女だった。
身を危険にさらしている可能性を示唆することで佐天の周りの警備状況を推察してみたところ、彼女はどうやら護衛などを付けていない様だった。
先ほどのファミレスで露骨に「護衛はちゃんとつけてるの?」とか聞いてもアイテムの仕事仲間に怪しまれるだけだ。
ならば、多少誇張した言い方になるが暗部に所属している事から生まれる危険をほのめかし、反応を試す。
その反応を踏まえたうえで直接佐天を尾行した訳だ。
「人探しを頼みたい」とうフレンダの要求に佐天は「は?」と口を開けて聞き返していた。
「人探し?」
「えぇ。探せないの?仕事用のツールとか…そういうので」
フレンダはベレー帽を外すと佐天の小さい部屋にある鏡を見てブロンドの髪の毛を手で優しくとかす。
そしてどう?とかわいらしく首をかしげながら佐天の方を向く。
「ちょっと待ってね…」
佐天はそういうとおなじアイテムのメンバーと言うことでフレンダを信頼しているのだろう。
柵川中学校のカバンからタブレット型の携帯電話をおもむろに取りだす。
そしてそれを大切そうに佐天の家のかわいらしいちゃぶ台におき、アプリを起動する。
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