49:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/19(水) 02:49:40.94 ID:Hnml+c0n0
佐天の様子を見て、男はふぅ、と男はため息をつく。
まるで、やれやれと言った素振りだ。
「緊張しすぎだって!平気だよ!リラックス!」
男は両手を宥めるようにして佐天に音付くように促す。
佐天ははい、と答えるものの、どうしてもリラックスできない。
そんな動作を見て男はさっさと話し始めてしまおうと思ったのだろう。
男はスーツの胸ポケットから煙草を取り出して吸い始める。佐天はその素振りを見ていた。
「あ、煙草ダメだった?」
「いや、良いですよ、気にしてないんで」
「ごめんね、気を使わせちゃって…」
男はその後数回煙草を吸ってはいてを繰り返すと設置してある車内の灰皿に煙草をぎゅっと押しつけて火を消す。
「自分で単刀直入って言っておきながら話がそれちゃったね、そろそろ本題を話そう」
「携帯電話を出して欲しいんだ」
男はミラー越しに佐天を見つめ、話す。
佐天はバックのファスナーを開けて携帯電話とは名ばかりのipadの様なタブレット型コンピュータだ。
「これは学園都市の技術で詳しくは言えないんだけど、電池はほぼ無尽蔵なんだ」
「む、無尽蔵?」
その言葉に佐天は驚きを隠せないでいる。
(いくらなんでも無尽蔵…確かに小包を開けた時に充電器はなかったけど…)
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