48:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/19(水) 02:47:27.05 ID:Hnml+c0n0
(え?ちょっと、これは大きすぎるでしょ…?何この車…)
佐天の実家の車よりも全然大きい車、しかも中を覗き込むと相当な広さだ。
彼女は外から見た、「VELLFIRE」の車内の広さに驚いているようだ。
「ほら、乗りなよ」
「あ、はい」
男に言われるがままに佐天は後部座席に座っていく。
携帯電話が入ったバックを大事に抱えて。
佐天が恐る恐る車に乗り込と、その動作を見ていた男が後部座席をハンドル脇のボタンを押す。
すると後部座席のドアが静かに閉まっていく。
(あ、ドア閉まっちゃった…出れない…)
どうしよう、と佐天が考えていると、運転席に座っている男がミラー越しに話しかけてくる。
「単刀直入に言うけど、これは遊びじゃない」
「………………」
(な、な、なによ?え?え?)
「まぁ、そんなかたくならず、リラックスして」
「あ、はい…」
(お前がそんな事言うからだろー!)
後部座席に乗ってからずっと彼女の体は小刻みに震えていた。そして背筋はぴんと張っている。
男に楽にするように促されても全然出来なかった。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。