529:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:44:18.94 ID:J4PEtpCFo
「は?」
テレスティーナの驚くべき提案に佐天は驚きを隠せないと言った表情だった。
仮に砂皿緻密が佐天の護衛に就くことになるなら、フレンダに取って話しが有利に展開する可能性が大だ。
砂皿と佐天が接触する時にフレンダを同行させてしまえば、その場で情報を聞き出すことも不可能ではない。
情報バンクで閲覧した厳しい目つきの男の表情を佐天は想像する。
暗部の組織に任務を伝達する連絡係は今まで狙われたことが無い。
しかし、ここ最近の学園都市の治安維持部隊による縄張り争いが激化してきた今、仕事の通達係にも身の危険が迫っている可能性が無いとは言い切れないのが学園都市の本音なのだった。
テレスティーナは返事に困っている佐天を尻目に話し続ける。
「統括理事会をひっくり返そうとか考えている馬鹿な高校生とか、一杯いるのよねぇ〜…」
「はぁ…そうなんですか」
「ホントに危ないらしいのよ、最近。だから、護衛をつけるわね。で、その護衛が砂皿緻密。連絡先は教えられないけど、こっちで取っておくから。で、そこで勝手に話したいことあったら話して頂戴」
佐天はただ「あ、はい」の繰り返しで話しがすすんでいく。
テレスティーナは「もし、その男に連絡繋がらなかったらごめんね☆」と彼女達にウインクする。
彼女は「じゃ、今日はここまで。会議があるから…」とつぶやき、筒状のチョコケースを引き出しにしまうと立ち上がる。
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