528:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:42:30.91 ID:J4PEtpCFo
「実際に学園都市の統括理事会に気に入られようとして躍起になっている組織もあるって話もあるわ」
「そういう身内の恥をさらすようで恥ずかしんだけど」とテレスティーナは苦笑しつつそのファイルを取り出して佐天に手渡そうとする。
数歩歩いてテレスティーナからその通達が記されている紙を受け取って、佐天はその資料に目をやる。
佐天が読めない単語の羅列も散見される。
内容を理解する為に国語辞典か初春が必要だな、と思いつつ、書類に記載されている、読めない漢字を飛ばして読んでいこうとする。
途端、彼女の思考をテレスティーナの言葉が遮った。
「連絡係に護衛をつけるのよ」
「え?」
佐天は素っ頓狂な声を出していた。
昨日、フレンダが佐天にいった言葉。“電話の女が狙われないとも限らないでしょ”という言葉を思い出す。
フレンダは電話の女が狙われるのは冗談だよみたいな事を昨日言っていた。
連絡係に護衛をつけるとは、やっぱり連絡係も狙われるじゃないの!と佐天は内心に吐き捨ててテレスティーナの弁に耳を傾ける。
「内訌(ないこう)問題でかなり学園都市は荒れてるのよ…縄張り争いに固執して何やってんだか…」
テレスティーナは忌々しそうに愚痴をこぼす。
そして話が逸れかけていた事に気づき、「ごほん」と咳をして一度、律する様な素振りを見せるとモニタを見るために掛けていた眼鏡を外した。
「その護衛役に砂皿緻密をつけてあげようか?」
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