668:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/07(月) 04:08:32.95 ID:bmKUI2Yro
すると、弾頭に収納されていたベアリングが四散し、弾け、車内の隊員達を殺戮する事に貢献した。
そうしてヴァンガードの車内は猟犬部隊の阿鼻叫喚の叫び声が響く地獄と化した。
「…今のハーレーを追え!」
数多の怒号が彼の乗っているムラーノの車内に響き渡る。
その怒声を聞いた猟犬隊員のドライバーは跳ね上がる様にしてキーを回してハーレーを追走する。
「次いで周囲の猟犬部隊に援護要請」
数多はつい先程の怒声を張り上げた様子と打って変わり、冷静に部下に命令を伝える。
その命令を聞いた隊員は運転しつつ、無線で数多の命令を吹き込んでいく。
ステファニーはヴァンガードが吹き飛んだ光景を見つつも、「ちっ」とフルフェースのヘルメットの下で軽く舌打ちをする。
ハーレーのサイドミラーで確認してみると猛スピードで追撃してくる黒塗りのムラーノ。
(にゃはーん、もう一台いましたかぁー。さっきぶっ飛ばした一台だけかと思ってましたね)
ホテルに侵入したと思われる邪魔者は彼女が仕掛けたオクトーゲンで吹き飛ばした。
戦果確認ができないと砂皿はオクトーゲンの使用に反対していたが、ホテルの階層を丸まる吹き飛ばす破壊力だ。
恐らくあの階の生存者はいないだろう。しかし、ステファニーは現在、敵に追尾されている状態だ。
自分の派手好きな性格に少しだけ辟易しつつも直ぐにこの状況をどう切り抜けるか?という事に全神経を集中させる。
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