70:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/20(木) 03:01:23.23 ID:RdTWuuq30
真っ黒なモニターをしばらく彼女はベッドで寝ながら見つめる。
そこにうつる自分の顔。昨日と何にもかわらない彼女がそこにいた。
(元気かな、お母さん、)
(久しぶりに会いたいかも…あの馬鹿弟はいじめられてないかなー)
何故か佐天は母親や弟の事を思い出す。
一週間に一回は連絡を取っているので取り他立てて寂しいわけではないが。
ぴとり、
家族の事を考えながらも佐天は指を再び起動ボタンにあてる。すると携帯電話が起動した。
(やっとついた)
(しばらく触って、モニターを見なきゃ付かないのかな?)
佐天の予想通り、しばらくモニターを見つめなければこの携帯はつかない。
厳重なセキュリティ機能がこのタブレット型携帯電話には付与されているのだ。
“おはようございます、佐天様”
モニターに出力されるかわいい文字。
様付けで表示される自分の名前をみて彼女は一人苦笑する。
(昨日の朝はただ補習出てただけなのにね、なんか笑える)
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