792:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:16:47.41 ID:cchNeYqBo
そう。今日は学園都市の暗部組織の戦いが起きるであろう祝日だ。
遠くから反響して木霊してくるこの音はどこかの組織が戦っている音である事は間違いなかった。
その大音響の炸裂音がまだ消えないうちにステファニーが街道を指さす。
「あ!あれ!敵ですかね?」
彼女が指を指した先には猛スピードで飛ばすメルセデスだ。
この街道をずっと突き抜けていけば、学園都市で最も物価の高い第三学区の吉祥寺方面や国際空港がある調布方面にも接続している街道に接続する。
砂皿は猛然と走るメルセデスをSR25のリューポルド社製のスコープに入れる。
(ドライバー一人のみ…こちらに気づいている様子は全くないな…我々とは全く関係ない者だろう…)
砂皿はスコープから目を離す。
するとメルセデスが彼らの籠もっている雑居ビルを通過していく。
一般道でも関わらず速度は優に百キロを超してるだろう。
通り過ぎていくメルセデスを見つめながら安堵する二人はしかし、直後に数台の車がこちらに向かってくるのを確認した。
「……あれだ…恐らくな」
「黒塗りの商用ハイエースが四台、二十から三十人くらいですかね?」
「あぁ…ざっとそんなもんだろう…」
二人はこちらに向かってくる車列を見つめる。
その中で行動に出たのはステファニーだった。
彼女は走って二階のベランダに上るとグレネードを構える。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。