791:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:14:41.44 ID:cchNeYqBo
「私達だけの為にここまでしますかね?」
「…分からない…ただ…私がフレンダにメールを送った時点で完全に彼女と我々が繋がっている事が明らかになっただろうな」
「ですね。だとしたら、途中で捕まってなければ良いんだが…」
ここまで来たら信用するしかない、と砂皿はステファニーを見つめ、告げる。
そう。今はフレンダがこちらに来るまで待たねばならないのだ。
「待ちに入るこの時間が、私一番嫌いなんですよね…」
「……」
「結局は私のエゴのせいで妹を学園都市の闇に堕とさせて、そんな私と妹で今後やっていけるんですかね?」
「今後どうするか…それはお前達のさじ加減だろう?ステファニー」
「そうですね…私がしっかりしないといけないんですよねー……」
「お前だけじゃない、お前達、二人でだ」
「…二人で、ですか…」
砂皿はステファニーの方を見ずにいつもは賑わっている筈の繁華街を見つめる。
人はまばらに歩いているがやはり断然人は少ない。もしかしたらまばらに歩いてる人々も他の組織の工作員なのかも知れない。
そんな状況をぼんやりと視界に入れつつ砂皿はステファニーのぼやきに「あぁ」と答え、袋に手を伸ばしてバームクーヘンを頬張ろうとする。
しかし、その手がステファニーの不意の発言で停まった。
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