821:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:08:38.07 ID:ZmrClH2Ho
「狙撃手からピンセット貰ってきたわよ?その直後に狙撃手はお宅の窒素使いにやられて重傷だけどね」
心理定規はアタッシュケースに詰められたケースごと垣根に手渡すと、麦野がいるにも関わらずそれを手に嵌める。
「うお!これかっけぇな」
自分の手からかぎ爪の様に伸びたピンセットを少年の様に見つめる垣根をよそに、心理定規は麦野に問いかける。
「大人しく投降すれば?原子崩しさん?」
「はっ…誰が降伏なんざするかっての」
麦野は戦意未だ衰えずと言った調子だ。
確かに彼女が崩れればアイテムが恐らく壊滅する。彼女が最後の砦なのだ。
この最終防衛ラインを突破された場合、恐らくアイテムの下部組織で働いている浜面にも被害が及ぶかも知れない。
「…ここを突破されたら後がねぇんだよ!!」
怒声を張り上げ、麦野は原子崩しを放出する。
しかし、それらは大気中に張り巡らされている未元物質の前に立ち消えになる。
(クッソ…!滝壺……浜面!逃げたか…?…????…………体が動かねぇ……!)
次なる攻撃をしようと麦野はステップを踏もうと思い動こうとするも、体が動かなかった。
「うちらが投降進めたのによぉ…ったく、原子崩し」
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