859:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:08:07.82 ID:HhUvIBkbo
「今後の作戦に関しては砂皿さんに任せます。今どこらへんにいるんですか?」
砂皿は現時点での座標をステファニーに教える。
彼女がそれを口頭で復唱するとフレンダがカーナビにその座標を入力していく。
「見つかりました。では、今からそっちに向かいますね」
『わかった。ではその場所で待機している』
「どうしましょう?私もフレンダも怪我してます。砂皿さんはトライバル刺青の男を倒したんですか?」
『殺しはしなかったが、致命傷は与えたつもりだ…お前等は怪我の手当はしたのか?』
砂皿はとどめを刺せなかったことを悔しそうにつぶやく。
ステファニーはフレンダの方を見て「まだです」と答える。
結局、ステファニーと砂皿が電話で話し合った結果、まずは三人合流することに。
敵の脅威は依然消えていないのだ。三人で集合して万全の状態で学園都市から離脱しなければならない。
ステファニーは気持ちを新たにする。
フレンダを救出して心のどこかで安心している自分を律した。
そう。ここからが本番なのだ。
フレンダと砂皿と一緒に学園都市から離脱しなければならない。
学園都市の組織に仮に捕まれば、命の保証はないとみていいだろう。
ステファニーは自分に課せられているものがずっしりと重たく感じられた。
(妹の命は是が非でも守る…絶対に…!けど…私と砂皿さんで出来るんですかね…?)
どうする?自分と砂皿さんだけでこの学園都市から脱出できるのか?
ステファニーはいつもの明るい雰囲気とは対照的に自分の気が沈んでいくような感じがした。
と、そこで意気消沈しかかっていたステファニーに声が掛かる。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。