873:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:26:01.30 ID:HhUvIBkbo
「よそ見してるひまありますかァ?」
(ん?あの女、垣根の女かァ…?)
一気に迫る一方通行に垣根は振り向く。
「演算終わったぞ」
垣根がつぶやくと彼と一方通行はぐっと腕を組む姿勢になる。
「反射のベクトルを逆算した。なんて事はなかったな」
「へェ、反射が効かねェとは、いいねいいね!サイッコーにおもれェよ!」
めきめきと音を立てていくアスファルト。そのまま地面にめり込んでいくのかと思う瞬間、二人は上空に居た。
「お前、跳べるのか」
一方通行は見下すように吐き捨てる垣根に訂正しろ、と鬱陶しそうに呟く。
「訂正しろ。飛べるンだよ、クソメルヘン」
一方通行はそう言うと、ドン!と派手な音を周囲にとどろかせて、一気に加速する。その音は彼が音速に突入した事を意味する加速音だった。
垣根の視野に一方通行は捕らえられない。
「どこにいきやがった?」
垣根は未元物質を周囲に張り巡らす。レーダーの役割を果たす未元物質に一方通行は引っ掛からない。
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