過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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878:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:35:47.79 ID:HhUvIBkbo

姉妹二人を学園都市から脱出させる。ステファニーだけではできないだろうと思い砂皿は同行した。


(俺がやらねば誰が!二人に幸せをもたらせる?俺以外にいない。たとえ、俺の命を使い果たしたとしても二人は脱出させる……!)


砂皿は二人を見た後、グッと強く拳を握る。すると、ステファニーがフレンダに座るように目配せする。
フレンダが座るとステファニーが砂皿の後ろに立つ。フレンダから見ると夕日に真っ赤に照らされている二人が立ちすくんでいる様に見えた。


「砂皿さん、あんまり考えすぎないで下さいね?自分だけが死ぬなんて考えてないですよね?」


まさか、と砂皿は望遠レンズを覗きながら答える。しかし彼女の質問は砂皿の心理状態を的確に表している事は間違いない。
ステファニーはそれを見透かしたかの様にふふ、と笑う。
そして砂皿がレンズを覗き、視界が塞がれている方に軽快なステップ歩いて回り込んでいく。


「がんばりましょうね?砂皿さん☆」


そう言うと、砂皿が振り向くより前に彼の頬に優しく口付けをする。


「砂皿さんも一緒に学園都市から脱出しましょうね?にゃはは…」



砂皿さんは私のキス、なんとも思ってないのかな?ステファニーは無反応な砂皿を見てむすっとするがそんな事はなかった。


夕日に照らされてよくはわからなかったが砂皿の顔は俄かに朱くなっていた。勿論、ステファニーの頬も。



「い、いくぞ!準備出来次第出発だ!」



まるで恥ずかしさを払拭する様に砂皿は声を張り上げる。
フレンダとステファニーは目を見合わせて、クスリと笑い、カチャカチャと銃器の手入れを行っていく。


脱出の時刻が来た。
いかなる軍備が待ち受けていようがもう後退は出来ない。


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