951:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:51:07.43 ID:qK/F6skHo
「…あんたら…起きてたの……?」
「むぎの」「麦野」
二人が同時にソファの方に振り向く。
すると黄色いコートを羽織ったまま寝ていた麦野がずいっと体を起こそうとしていた。
片目と片腕に包帯を巻いている姿は痛々しい印象を滝壺と浜面に与えた。
「絹旗はやっぱり帰ってきてないか…」
「そうだな…」
「クッソ…この後どうすればいいんだ?」
「組織としての体は正直保てないわね。私と滝壺…それに浜面だけじゃ…」
麦野はそこまで言うと黙ってしまった。
昨日の今日で起こった出来事にまだ頭が追いつかない。
「取り敢えず、電話の女に連絡してみるか…?」
「良いのか?麦野。あっちは学園都市の息がかかっているかもしれないんだぜ?」
浜面はそう言うと滝壺にも翻意を促そうと思い「な?」と首をかしげる。
しかし滝壺は「うん」とは言わなかった。
「多分、大丈夫だよ…電話の女は平気なはずだよ…」
「え?」
浜面はきょとんとした面持ちになる。麦野は自分の眉間に僅かに皺がよった。
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