953:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:56:21.27 ID:qK/F6skHo
風呂場に向かって行く途中に麦野が浜面に声をかける。
「浜面、お腹減った、シャケ弁お願い」
「あ、じゃあ何か買ってくるよ。滝壺、お前は?」
「私は…パンが良い」
浜面は二人の要望を聞くと、近くのコンビニに弁当を買いに出かけていった。
麦野はバスルームに行き、既にシャワーを浴びている様だった。
(きぬはたが死んで、フレンダは学園都市から脱出成功かぁ……)
滝壺の周りから二人の人が居なくなってしまった。
一人は永遠に合うことが出来ない。もう一人も会おうと思っておいそれと会える相手ではなくなってしまった。
(これから、アイテムはどうなっちゃうんだろうなぁ…)
自分の居場所。結局はアイテムという組織の中にもないのだろうか。
浜面に好意を寄せていた時もあったが、浜面が麦野とつきあい始めた時から次第に興味は薄れていった。
結局はここにも自分の居場所が無かったのかも知れない。
滝壺はそう考えると少し悲しい気持ちになった。
かつて自分に居場所が出来るといいね、と言ってくれたフレンダは帰るべき所に向かって行った。
そして今は既にこの学園都市には居ない。
(自分の居場所、私も探そうかな?)
滝壺はソファに身を沈める。
風呂に入りたい、麦野がシャワーを浴び終わったら私も入ろう、そう思った。
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