過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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963:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 22:11:48.05 ID:qK/F6skHo
銀髪の男は「あァ」と頷く。
すると隣にいる金髪のサングラスの男が今度は椅子に座って、話し始めた。


「ま、そういう事だにゃー。みんなハッピーエンドになったって事かな?生きてる奴は」


最後の言葉を協調した金髪のチンピラの様な男はサングラス越しからその双眸を佐天に向ける。


「ただ、お前は釈放の代わりに条件があるんだにゃー、佐天涙子」


「……私の釈放の代わりに……条件?」


金髪のグラサン男は無言で首肯する。


「アイテムは壊滅状態。恐らく、近々解散するだろう。その連絡はお前経由でリーダーの麦野にしておいてくれ。その代わりに…」


「私が解散するアイテムの次にあなた達の連絡係になってくれって事ですか?」


金髪でサングラスをかけた男は「察しが良いな」とつぶやく。そして弁を続けた。

「返事は今しなくても良い。近い内に聞かせてくれ。ただ、お前は本来なら学園都市の技術を漏洩し、長期間独房で過ごす或いは無期懲役だ。
それをよく考えて、どっちが良いか、判断してほしいにゃー」


金髪の男はそう言うと部屋から出て行くが去り際に「良い返事を聞かせて欲しい」と言い、にやっと笑った。
そして、その男の後ろを他の三人がついていく。その光景を見ていた佐天は小さくつぶやいた。


「釈放する代わりに…また闇に逆戻りかぁ…どうしようかな…?」


美琴と話した事やフレンダ、滝壺、砂皿色々な人の顔が彼女の脳裏に浮かび上がってくる。
どうしようか。またあの闇に戻るのか。それともうす暗い刑務所の独房でずっと暮らすのか…?


彼女は思考の海にゆっくりと沈んでいく……


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