過去ログ - 九曜「───だが────断る───」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/18(火) 03:54:59.57 ID:MS1/R1yAO



 ――結局、箸をフォークにチェンジさせ、形だけの食事を終わらせた後、再び俺の部屋へと
いそいそ舞い戻る羽目になった。
 団欒を楽しみ、二人きりの無情な時間を回避したかった俺の思惑は、この間、妹が調理実習で
作ったクッキーより脆かったようだ。


「やれやれ……コミュニケーション以前の問題だな」

「───?──」

 重い溜め息を吐く俺を、ただ眺めている周防。
 悪気が無いだけ質が悪い。……いや、慰められても困るか。

「ったく、佐々木は何を教えてきたんだ……」

 星空に良い笑顔で浮かぶ親友に、愚痴をこぼす。


 その独り言を質問だと判断したのか、今度は腰かける位置をベッドに替えている
周防が応えた。
 ……ベッドに居るのは、硬い椅子に座らせっぱなしじゃ可哀想だと思ったからだからな?
 変な理由は無いから誤解するなよ?


「──あなた──の───こと───」

「……俺?」

「───そう──」

「へぇ、興味あるな。知りえない所で悪口でも言ってるのか?」

「─────」

 冗談に、周防はわずかにふるふると首を振る。




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