過去ログ - 九曜「───だが────断る───」
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[sage]
2011/01/18(火) 03:27:56.16 ID:MS1/R1yAO
そこに居たのは、烏の濡れ羽色の艶やかな髪と、それに反した透ける様に白い肌を携えた少女。
天蓋領域のインターフェース、周防 九曜だった。
精巧な日本人形にも似た彼女は、呆気に取られた俺の顔を、その感情の読み取れない瞳で、
じっと見つめてくる。
「あ……いや、すまん。少しばかり驚いただけだ」
「────そう───」
「あー……周防? 佐々木が送ってきたのはお前でいいのか?」
問いに、数秒の間があったが、わずかに首が縦に振れたことを確認した。
肯定でいいのだろう。
――と、いつまでも、玄関先で立たせている訳にもいかないな。
ひとまず上がらせ、俺の部屋にでも行くか。
(……確かに子供ではあるのか? 言ってみれば長門も3歳だしな)
音も立てずについてくる少女を見やり、佐々木の言った言葉を反復して、意味を考えてみた。
……ちょっとした詐欺だろ。
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