過去ログ - キョン「戯言だけどな」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/19(水) 19:30:55.59 ID:IClwZiHj0
……なんだ? 今のブラなんとかっていうのはもしかして古泉の事を指してんのか?
しまった。もっとちゃんと聞いておけばよかった。あの似非スマイルをおちょくる材料を聞き逃すなんてあるまじき失態だぜ、チクショウ。

「……彼一人では狐さんの相手は難しいだろうな。とは言え、壱外の人間がのこのこと出て行けば玖渚機関における火種になりかねないとか、ああ困ったものさ。そうは思わないかい?」

「アンタが一人で勝手に納得してるだけで俺にはちっとも話が見えてこないから、同意も否定も出来ん。戯言遣いさんや。アンタはもう少し人に理解を促すような喋りは出来ないのか?
 それともそいういう事が出来ないって意味で戯言遣いなんて言われてんのかよ?」

そう言った、瞬間だった。俺の首筋に何か冷たいものが当たる、感触が有った。

「戯言遣いのお兄ちゃんを嘲る事は私が許しません」

目の前の闇が、女の子の声を発する。それは夜の闇にしか見えなかったし、闇が人の輪郭をしているようにしか俺には思えない。それも目を細めて、そこでようやく分かるほどおぼろげな輪郭。
人間はここまで夜と同化出来るのかと、そんなどこか見当外れな事を俺がぼんやり思っていると、背中に更に二つ何かが当たる。

「"いーちゃん"さんの敵はぼく……私たちの敵だ」
「"いーちゃん"さんの敵はぼく……私たちの敵だ」

サラウンドで聞こえる少女の声。何が起こっているのかと振り向く……事も喉に突き付けられたバタフライナイフがそれを許さない。
おい、何がどうなっていやがるんだ!?
なんで深夜にちょっとコンビニに出掛けただけで三方を少女に取り囲まれなければならない!?
一体、俺が何をしたってんだ! どこに居るか知らんがこの世界の責任者、ちょっと出て来い!

「崩子ちゃん、高海ちゃん、深空ちゃん、止めるんだ」

……この女の子達はアンタの子飼いかよ、戯言遣い。とんだ猛犬を飼ってやがるじゃねえか、このやろう。躾をちゃんとしないとペットは飼っちゃいけないって教わらなかったのか?


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