過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」
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37:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/27(木) 22:15:27.20 ID:qfluUYGG0
「またケンキュウ?」
少女は一方通行の撫でる手つきそれだけで事態を察したように瞳を伏せる。
「あァ……そうだ」
「…いいよ、想はあーくんとごはんがたべれるんだもん。うれしいもん」
一緒に食事が出来ると思っていた母親の帰りが遅い。
四歳の少女が寂しくないはずがない。
それでも、少女は自分が寂しがると一方通行まで悲しむと思ったのか、にっこりと笑顔すら見せる。
意地張りやがって…チビガキのくせに。
そんな少女がいじらしくて、一方通行は頬をくすぐるように撫でる。
子猫のように喉を鳴らす少女を見つめる瞳は優しい。
二人きりの夕食を終えて、想の母親の分のハンバーグをラップで包み終えた一方通行のエプロンをくいくいと小さな手が引っ張る。
見下ろすと、手には着替えをしっかりと抱え、瞳をきたいに輝かせた少女。
やれやれとため息を吐くが、今更なのかエプロンを脱ぐ。
浴室で脱いだ服を洗濯機に放り込む。
色落ちしないか、確認をして、柔らかい繊維のものはネットに区分けする。
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