過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」
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39:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/27(木) 22:17:16.69 ID:qfluUYGG0

想は諦めたのか、渋々シャンプーを泡立てて、肩まで伸びたセミロングの髪をわしゃわしゃと洗いはじめる。

泡が目に入らぬように目をぎゅうぅっと瞑っている姿に笑いをこらえる。
本人は一生懸命なのだから。


「しっかり耳の裏も洗ったか?」

「わかってるもん!あらったもん!!あーくん、お湯かけて〜」


今度シャンプーハットでも買ってやるかなと思いながらゆっくりとお湯をかけていく。

湯船に入ると、足を開く。
少女が勢いよくそのスペースに身体を滑り込ませる。
そのまま一方通行に背中を預けるようにもたれる。
おぼれてしまわぬように、想のお腹に腕を回してやる。
このマンションの浴槽は大きいため、想が湯船に浸かる度に彼は心配になってこうして抱えてやる。

想は口にはしないが、そうやって彼が一方通行が抱きかかえてくれるのが嬉しくて、必ず一方通行に身体を預けるように入る。

幼い少女特有の、柔らかく、芯に弾力のある感触が大した重みもなくのしかかる。


「えう〜」

「熱くないか?」

「はう〜」

どうやら心配はないようだ。
少女は蕩けたように、力の抜ける声を出す。
目の前に小麦色の髪が湯に浮かび揺れる。
ゆっくりと指を絡めると、ほつれがないか確かめるように梳いていく。

「むふ〜」

想が気持ち良さそうに可愛らしい唸り声をあげる。



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