13:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/31(月) 03:26:59.52 ID:FEAaW2qY0
「ううん、そうじゃないわ。けど……いいの? これ、私がもらっても」
「えっ?」
「これと引き換えに、りっちゃんがキス、してくれるのよね?」
「あ、え、いや……ほら、これはちょっとした冗談というか」
「すごいわぁ……こんな棒切れ一本で、りっちゃんからキスしてもらえるなんて」
「あのぉ……ムギさん……?」
何やら今度はムギ先輩の顔に悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。
まさかの事態に律先輩の顔に珍しく焦りの色が見えた。
「ねえ澪ちゃん、これ私が使ってもいいかしら?」
「へっ!? な、なんで私に聞くんだ?」
「一応、澪ちゃんに断っておかないといけないと思って」
「な、何言ってるんだよムギ。それを聞くなら……律にだろ? なっ?」
気のせいだろうか。
澪先輩がいつも以上に目を吊り上げて律先輩を見つめていた。っていうか、完全に睨んでるし。
普段、人をからかって遊んでいる律先輩が、逆に普段大人しい先輩2人に迫られて慌てている光景は、なんとも見ていて気持ちが良かった。
まあ、自業自得ってやつだ。たまにはいいと思う、そういうの。
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