過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/03(木) 04:08:27.50 ID:ApuBWSEk0
「一番最初はね、お姉ちゃんが幼稚園の頃。いつ、誰が教えたのかわからないんだけど、ある日、お姉ちゃんがお墓遊びしよう、って誘ってきたの。
 まだ小さい頃だったから、私もよくわからずにお姉ちゃんと一緒にこれで……アイスの棒で死んだ虫のお墓作ってたんだ。
 毎日毎日、公園や川の近く、側溝周辺の小さな草むら、とにかく虫の死骸を探して見つけては、洗って保管しておいたアイスの棒を地面に立てたよ。
 でも、何だか次第に気味が悪くなって、私はお姉ちゃんよりも一足先にお墓遊びを卒業したの。そしたら……」

 憂が自分の胸元をギュッと掴み、目を伏せた。
 出来るならこんな話、止めさせてあげたかった。
 けれど、私はただひたすら次の憂の言葉を待った。

「お姉ちゃん、生きてる虫でもお墓遊びするようになったの」

「それってつまり……殺したってこと? 生きてるのを」

「うん。あれは確か、和ちゃんが捕まえたセミを……こう、グチャって手で握りつぶして」

「うわぁ……」

「お姉ちゃん、呆然とする私達に笑顔でバイバイしながら、すぐにそれを持ち帰ってお墓作ってた。
 そして、その頃からお墓の作るペースも、量も増えていったんだ。一匹が二匹、二匹が五匹……ザリガニの時は百匹くらいいたかな」

「ザリガニの時ってひょっとして……」

「知ってるの? 和ちゃんの家のお風呂に、側溝から捕まえてきたザリガニを入れてね」

「そのザリガニって、全部、唯先輩に殺されちゃったの?」

「う、うん。お姉ちゃん……お湯をお風呂に入れて笑ってたんだってさ。真っ赤だよ、きれいだね〜って」



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