6:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/31(月) 01:49:21.79 ID:FEAaW2qY0
せっかくアイスで涼んでいるのに、ベタベタで見ているこっちが恥ずかしくなるようなやり取りを見せられて、少し気分が悪くなった。
ムギ先輩を見ると、スプーンに掬ったアイスがポタポタと零れ落ちるのも気にせず、その光景に見入っていた。
やれやれ。
……。
「あー、おいしかった」
「じゃあ、アイスも食べ終わった事だし、練習しましょう、練習」
「まあ待て、梓。もう少し、アイスを食べた後の余韻を味わってだな」
「そんな余韻いりませんから」
「えーっ。なんだよぉ、いいじゃん別に。ハーゲンダッツなんて滅多に食べられないんだからさ」
「普通のカップアイスと、たかだか100円くらいの差じゃないですか」
「わかってないなぁ梓。その100円の差が、一JKには死活問題なんだぞ!」
「そうだよあずにゃん!」
面倒な人が話に混ざってきたので、なんだか言い返す気力すらなくなる。
とは言え、私も久しぶりにおいしいアイスを食べることができて、あともう少しだけ練習を先延ばしにしても良い気がしていた。
お茶がないからこそ、口中に甘い余韻が残っている。
悪い気はしない。
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