過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/04(金) 04:04:53.96 ID:NOUrG0Tf0
 いっそ先生方にお願いした方が……と、馬鹿げた考えが浮かぶ。
 私も律先輩も無言。
 窓の外から、運動部の朝練の声が聞こえている。もうすぐHRが始まるというのに、熱心なことだ。

「……また墓の発見者が出るんでしょうか」

「えっ?」

「ほら、今まで見つけたのって全部、外じゃないですか。必然的に、外の部活の子が見つけやすいっていうか」

「あー……そうだな」

 律先輩が気の無い声を出しながら、何気なく窓の方へと近づいていく。
 私は途方に暮れ、何気なくそれを目で追った。
 ……あれ?

「り、律先輩?」

「ん? どうした、梓」

「あ、あの……その……えっ、うそ……うそ、でしょ……?」

 私はようやく、さっきまで抱いていた違和感の正体に気がついた。
 窓の横――空っぽの水槽。

「どうした?」

「……トンちゃんが」

「えっ?」

 ……。
 ……。
 ……。


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