27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/01(火) 15:05:50.07 ID:WnzhAyhd0
騎士「…………勇娘、魔物だ」
勇娘「え? 感じないけど……」
騎士「修行不足だな」
勇娘「酷いなぁ」
騎士「三時の方向に二体、九時の方向に三体だ」
勇娘「挟み撃ちかあ……。でも、お父さんと私なら楽勝だよね」
騎士「……違いない、が、油断はしないようにな」
騎士の忠告に、勇娘は笑みをもって応えた。
騎士と共に世界を巡っていた勇娘は、いつしか魔物を屠り続ける彼の手伝いを申し出るようになった。
孤独に戦う父――彼女は自らの出自を知らない――の姿に、何かを感じ取ったのだろう。
騎士は嬉しさ半分、悲しさ半分に、彼女に戦い方を叩き込んだ。
僧侶の美しさを引き継いだ勇娘は、勇者の勇敢さと戦いのセンスをも引き継いでいたらしい。
齢十一ながら背の丈近くある剣を振るう彼女の姿は雄々しく、しかしどこか美しく映るのであった。
勇娘「行くよ!」
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