48: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 15:45:51.63 ID:26HSSYhZ0
二人の事を気にかけながらも、騎士は自身の仕事に精を出した。
今まで二人で暮らしていたのが、四人になるやも知れない。
狩りに畑仕事に、と、騎士は休む間もなく働く。体を動かしている間は何も考えなくて良いのが救いだ。
汗を流せば、自身が化け物であることも忘れていられる。近しい者に化け物であると知られる可能性も、忘れていられる。
勇娘は精一杯、あの二人の看病に勤しんでいた。まだ深い眠りに落ちているようだが、命に別状はない。
彼女のためにも二人のためにも、勇娘にはそろそろ《ヒール》程度の初級回復魔法を教えても良いかもしれない――、
そんなことを考えていた騎士の元に、勇娘が興奮した面持ちでやって来た。
勇娘「お父さん!」
騎士「どうした? 二人は良いのか?」
勇娘「二人とも意識が戻ったの! さ、早く来て!」
騎士「おい、引っ張るんじゃない……」
勇娘「はーやーくー!」
騎士「わかったから離してくれ……」
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