53: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 16:19:55.49 ID:26HSSYhZ0
男「きっと、きっとこの鎧の人は悪い人じゃないよ。だってあの商人の人たちとは全然雰囲気も違うし……」
エルフ「…………」
男「もう逃げ回らなくても済むんだよ? だったら……」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/03(木) 16:25:24.18 ID:Ea1bLqQqo
wwktk
55: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 16:25:36.71 ID:26HSSYhZ0
本来ならば、兜を脱ぐという行為は、騎士にとっては自殺行為以外の何物でもなかった。
それは自身の顔をさらけ出すということで、それは《化け物》であることを知られてしまう可能性を飛躍的に高めるものだから。
しかし、騎士の心には、どうしてもこの少女を安心させてやりたいという思いが芽生えていた。
心情的にはまだ距離のある彼女にならば、顔を見られても構わないと思ったからなのか、それとも他に理由があるのか。
56: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 16:31:06.54 ID:26HSSYhZ0
騎士「……俺も、人に疎まれていたから、この顔を晒すのは本当は怖いんだ」
エルフ「え……?」
騎士「でも、何だろう……、君になら見せても良いと思えたんだ。理由はわからない」
57: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 17:07:16.72 ID:26HSSYhZ0
エルフ「…………」
男「ねーちゃん、見とれてたでしょ」
エルフ「み、見とれてなんかないわよ」
58: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 17:34:38.24 ID:26HSSYhZ0
勇娘「夜ごはんですよー」
エルフ「あ、ありがとうございます……」
男「ありがとー」
59: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 17:35:14.52 ID:26HSSYhZ0
勇娘「お父さんが昔教えてくれました。人間のたくましさとエルフの美しさを併せもった凄い種族だって」
エルフ「そんな、ことを……?」
勇娘「でも、人間もエルフもその凄さに気付かないから、ハーフエルフはみんなから差別されるんだって」
60: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 17:37:26.89 ID:26HSSYhZ0
エルフ「理想郷……」
勇娘「はい! おねーさん凄い綺麗ですから、踊り子とかになればもう人気大爆発です!」
エルフ「踊り子って……」
61: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 17:39:41.59 ID:26HSSYhZ0
騎士「すまない、勇娘が騒ぎちらして」
エルフ「あ、いえ……」
騎士「こいつの話は聞こえてきたが……、概ね俺も同じ気持ちなんだ」
62: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 17:42:14.16 ID:26HSSYhZ0
騎士「考える時間はいくらでもあるから……、是非検討して欲しい」
勇娘「ですです!」
騎士「それじゃ、また後で食器を取りに来る」
63: ◆V8UyFaPsi2[saga sage]
2011/02/03(木) 17:44:32.81 ID:26HSSYhZ0
つーわけで
村に人が増えるよ やったね騎士ちゃん!
な感じの話でした、と。
騎士は鈍感なので自分の言葉が招く意味を解してない感じですな
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