過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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(福岡県)
[sage]
2011/03/30(水) 00:56:14.91 ID:1Mf5PgwZo
とある昼下がり、この物語は一つの会話から始まった。
喧騒わめく町中で、一人の男が携帯電話に呼び出された。
「土御門元春よな?」
「…あぁ、何の用だ?」
「この前の騒動でオルソラが何をしたか知っているよな?」
オルソラ=アクィナス…、少し前、ある騒動があり、もめ事を起こしていた。
それは彼女自身の信念に基づいた行動であったが、結果としてある魔術勢力との対立を生じさせていた。
「…」
土御門元春はこの問いの答えに少し窮した。別にその騒動の顛末を知らないわけではない。
何故この男がこの問いを尋ねてきたのを考え、
その結論を元に出した、自分がすべき今後の動きを導き出しつつあった。
「おい、聞いているな?」
「あ、すまない。オルソラのことは聞いている」
ただ、その結論は彼らが取り得る最善の手であるが、土御門にとっては最悪の手であった。
そう、別な答えであってほしいという願望が、今の沈黙を生んだのである。
だから、あえて自分の出した結論を聞いた。
「オルソラを逃亡の手助けをしたのはお前で間違いではないのか?」
「察しの通りよな」
出てきたのは最悪の答えだった。
「中立地帯に運んだよな」
「…そうか」
「用件はそれだけよな」
電話は途切れた。電話の相手の男、建宮斎字は学園都市が何たるかはおおよそ察している。
そして、この土御門元春がどのような立場にいるかも完全ではないが理解している。
「中立地帯じゃないだろう。食わせ物め」
空を見上げながら、大きく溜息をした。情報を整理するための少し間が欲しかったからである。
「まったく、お人好しはこれだから困る」
土御門はまるで自分に言いかけるようにつぶやいた。
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